spring flowers

ooinunofuguri
ooinunofuguri

福島県南相馬市と新地町へ、ゴールデンウィークの1日だけいきました。

心に残ったのは、ちゃんとそこに居た「春」たち。

 

わたしにとっては、今まで非日常の被災地だった。テレビやネット、新聞からの情報で、無惨で過酷な状況におかれた人たちの様子はみてきた。でもどこか、だんだんと人ごとになっていく、自分も周りも怖かった。

見て聞いて触って吸って、もっと寄り添えるようになりたいと、自分も一部でありたいと。単なる好奇心で、今回福島を訪れたのでした。

 

原発30㌔圏内で屋内退避指示がでている地域、人の姿はまばら。

 

けれど、遅く咲いた桜や菜の花、水仙や草花たちがそれはそれはきれいで。

東京から車でいくのに、立ち入り禁止区域をさけて、福島県の郡山、田村、二本松、川俣、飯舘、相馬、南相馬と、目的地への道すがら。

朝5時くらいに一般道におりると、どこもかしこも、新緑の緑と朝日がきらきらまぶしかった。

小さな花たち、春にあふれたのどかな風景ばかりでした。

 

 

 

bud of Yaguruma-sou
bud of Yaguruma-sou

 

当たり前のことだけれど、そこに暮らす人にとっては日常。暮してくためには、仕方ないから、放射能なんとかシーベルトのもとだって、仕事や買い物、世間話や学校へいく。支援物資配布があれば、たとえ3時間だって、ひたすら並んで待つ。

 

沿岸の風景。生傷だった血は乾き、血しょうが固まって、かさぶたがしっかりとのこった傷跡のように見えました。もくもくと片付ける、一方で日常生活はすすむ。痛かろうが悲しかろうが、時は進む。

 

「こんな時まで....」花をみて同情したくはないと、思いました。地震が来ようと津波が来ようと、放射能が降ろうと花は咲いて、春は来て。人々もそこで暮していくという、現実をちゃんと見ておこうと。

 

彼らのおかれる今の日常を知って、自分はこれからどう生活していこうかと。

春の花たちを愛でながら、今もこれからも、考えます。

 

 

 

three & four-leaf clover
three & four-leaf clover

絵は、松本の実家へ帰って、庭をさんぽしながら描きました。心から、愛しいと思えた草花たち。クローバーは探し始めたら夢中になって、四ツ葉6つもみつけたよ。

 

 

dandelion, Tanpopo
dandelion, Tanpopo

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Comments: 1
  • #1

    Beverly A. Ballitoc (Friday, 20 May 2011 14:10)

    Buddy, baka gusto mo i-translate into English ang mga nasulat mo. :) Gustuhin ko mang intindihin pero di ko talaga alam magsalita o magsulat ng Nihonggo. Salamat ng marami.